NATとは?《用語集》
📅 最終更新:2026年7月28日
【読み方】
ナット
【英語表記】
Network Address Translation
(ネットワーク・アドレス・トランスレーション)
【一般的な意味】
“NAT(Network Address Translation)”とは、IPアドレスを変換することで、家庭や企業などのプライベートネットワークとインターネットとの通信を仲介する仕組みです。
家庭や企業では、多くのパソコンやスマートフォンが「192.168.x.x」などのプライベートIPアドレスを使用しています。しかし、これらのIPアドレスはインターネット上ではそのまま利用できません。
そこで、ルーターがプライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換し、利用者がインターネットと通信できるようにしています。この仕組みがNATです。
NATは、1990年代後半から深刻化したIPv4アドレス枯渇問題への対策として世界中に普及しました。現在では、多くの家庭や企業のインターネット接続で利用されており、限られたIPv4アドレスを有効活用するための重要な技術となっています。
一方で、NATの内側にある端末へインターネット側から直接通信を開始することは容易ではありません。そのため、利用者(端末)どうしが直接通信を行うP2P通信では、接続を確立するための工夫が必要になります。
【ネット探検ラボでは】
NATは、現在のインターネットを支える重要な基盤技術の一つです。しかし、P2P通信やWebRTCでは、このNATが存在することで利用者(端末)どうしが直接通信できない場合があります。
そのため、WebRTCではSTUNサーバーを利用して直接通信を試み、それでも接続できない場合にはTURNサーバーを経由して通信を行います。
近年では、こうした正規技術を利用したサービスが広く普及する一方で、一部のマルウェアや遠隔操作ツールが同様の仕組みを悪用する事例も確認されています。
重要なのは、技術そのものを危険視することではなく、その技術がどのように利用され、どのように悪用される可能性があるのかを正しく理解することです。ネット探検ラボでは、技術を善悪で判断するのではなく、その仕組みと活用、そして悪用の両面からサイバーセキュリティを探究していきます。


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