SSL VPNとは?

SSL VPNとは?

📅 最終更新:2026年7月31日

【読み方】

エス・エス・エル・ブイ・ピー・エヌ

【英語表記】
SSL VPN
(Secure Sockets Layer Virtual Private Network)

【一般的な意味】

“SSL VPN(Secure Sockets Layer Virtual Private Network)”とは、VPN接続を実現するための方式の一つです。

まず、「VPN接続」と「SSL VPN」は同じ意味ではありません。

VPN接続とは、インターネットなどの公衆回線を利用して、暗号化された安全な通信経路(トンネル)を構築し、離れた場所から社内ネットワークへ安全に接続すること全般を指します。

一方、SSL VPNは、そのVPN接続を実現するためにSSL/TLSによる暗号化通信を利用する方式です。

つまり、

VPN接続(接続方法の総称)
│
├── SSL VPN(SSL/TLSを利用)
├── IPsec VPN(IPsecを利用)
└── その他のVPN方式

という関係になります。

例えば、自宅から会社のネットワークへ接続する行為そのものは「VPN接続」です。その際にSSL/TLSを利用していれば「SSL VPN」、IPsecを利用していれば「IPsec VPN」と呼ばれます。

SSL VPNは、Webブラウザや専用クライアントソフトから利用できるため、テレワークや在宅勤務、出張先からのリモートアクセスで広く利用されています。

一方で、SSL VPNは、社外にいる社員が自宅や出張先から会社へ接続できるようにするため、インターネットからアクセスできる場所に設置されることが一般的です。

つまり、世界中のどこからでも、そのSSL VPNへ接続を試みることができる状態になります。

そのため、新たな脆弱性が発見されると、攻撃者はインターネット上から脆弱なSSL VPNを探し出し、不正侵入を試みることがあります。

近年では、Fortinet、Ivanti、Pulse Secureなど複数のSSL VPN製品で重大な脆弱性が発見され、ランサムウェア攻撃や国家支援型攻撃グループ(APT)の侵入口として悪用された事例が数多く報告されています。

【ネット探検ラボでは】

ネット探検ラボでは、SSL VPNを“「社員専用の入口」”として考えています。

社員は自宅や出張先から、この入口を利用して会社へ入ります。しかし、この入口は社員だけが知っている秘密の入口ではありません。社員が外出先から利用できるよう、インターネットから到達できる場所に設置されているため、攻撃者からもその存在を見ることができます。

つまり、社員専用の入口を外へ向けて設置しているようなものです。

もし入口の鍵(認証)に問題があったり、扉(SSL VPNソフトウェア)に脆弱性が残っていたりすれば、攻撃者に侵入される危険があります。

実際、多くのランサムウェア攻撃やAPTによる侵入では、SSL VPNの脆弱性が悪用され、社内ネットワークへの侵入口となっています。

ネット探検ラボでは、SSL VPNとは「安全なリモートアクセスを実現する重要な技術」であると同時に、「企業が最も厳重に守るべき入口の一つ」でもあると考えています。

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