Evil Twinとは?
📅 最終更新:2026年8月5日
【読み方】
イービル・ツイン
【英語表記】
Evil Twin
(イービル・ツイン)
【一般的な意味】
“Evil Twin(イービル・ツイン)”とは、正規のWi-Fiアクセスポイントに似せた偽のアクセスポイントを用意し、利用者を誤って接続させる攻撃手法です。
ホテル、空港、駅、カフェなど、不特定多数の人がWi-Fiを利用する場所で特に注意が必要な攻撃です。
たとえば、ホテルが正規の公衆Wi-Fiとして、Hotel_Free_WiFiというSSIDを提供しているとします。
攻撃者が近くで・・・
- Hotel_Free_WiFi_5G
- Hotel_Free_WiFi_Guest
…など、それらしいSSIDを持つWi-Fiアクセスポイントを設置すると、利用者がホテルの正式なWi-Fiだと思って接続してしまう可能性があります。
また、正規ネットワークと同一または非常によく似たSSIDを使用する場合もあります。
つまり、本物によく似た「双子」のWi-Fiを作ることから、Evil Twinと呼ばれます。
接続すると何が起きるのか
利用者がEvil Twinへ接続すると、その端末のインターネット通信は攻撃者が用意したネットワーク機器を経由する可能性があります。
概念的には…
利用者の端末
↓
攻撃者の偽アクセスポイント
↓
インターネット
…という経路になります。
これにより、攻撃者は利用者の通信に対して有利な位置を確保することになります。
ただし、偽アクセスポイントへ接続したからといって、HTTPSで適切に暗号化された通信内容が自動的にすべて読まれるわけではありません。
HTTPSが正常に機能していれば、WebブラウザとWebサーバー間の通信内容は暗号化されています。
そのため、「偽Wi-Fiにつないだ瞬間、HTTPSのパスワードまですべて丸見えになる」という理解は正確ではありません。
しかし、攻撃者が通信経路上に存在すること自体が大きなリスクになります。
偽ログイン画面
Evil Twinでは、偽のログイン画面を組み合わせる手法も考えられます。
公衆Wi-Fiへ接続すると、
「利用規約に同意してください」
「メールアドレスを入力してください」
などの画面が表示されることがあります。
こうした仕組みはCaptive Portal(キャプティブポータル)と呼ばれます。
攻撃者がこれを模倣し、
「Googleアカウントでログイン」
「Microsoftアカウントで認証」
などの偽画面を表示すれば、利用者から認証情報を盗もうとすることも考えられます。
この場合、Wi-Fiへの接続とフィッシングを組み合わせた攻撃になります。
SSIDだけでは本物か判断できない
Wi-FiのSSIDは、ネットワークを識別するために表示される名前です。
しかし、SSIDそのものは「このWi-Fiが本当にホテルや店舗によって運営されている」ことを証明するものではありません。
攻撃者も同じ、あるいは似たSSIDを設定できます。
そのため、Wi-Fi一覧に表示された名前だけを見て正規ネットワークだと判断することには注意が必要です。
【ネット探検ラボでは】
ネット探検ラボでは、Evil Twinを理解するときに、「Wi-Fiの名前は身分証明書ではない」という点を重視します。
SSIDに…
- Hotel
- Airport
- Free_WiFi
などと表示されていても、それだけで正規のネットワークであることは保証されません。
公衆Wi-Fiを利用するときには…
- 施設が公式に案内しているSSIDを確認する
- 似た名前のWi-Fiへ安易に接続しない
- 自動接続設定を必要に応じて見直す
- ブラウザのHTTPS証明書警告を無視しない
- 突然表示されたログイン画面へ重要な認証情報を入力しない
- 必要に応じて信頼できるVPNを利用する
・・・といった対策が重要になります。
特に注意したいのは、「Wi-Fiへ接続できた」ことと「そのWi-Fiを信用できる」ことは別という点です。
ネットワークの名前が本物らしく見えることも、安全性を保証する材料にはなりません。
ネット探検ラボでは、「ネットワークを利用するが、無条件には信用しない」という考え方を重視します。
Evil Twinは、公衆Wi-Fiでは「接続先そのものが本物なのか」という確認も必要であることを示す代表的な攻撃手法です。


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