ソーシャルエンジニアリングとは?

ソーシャルエンジニアリングとは?

📅 最終更新:2026年7月29日

【読み方】

ソーシャルエンジニアリング

【英語表記】
Social Engineering
(ソーシャル・エンジニアリング)

【一般的な意味】

“ソーシャルエンジニアリング(Social Engineering)”とは、コンピューターやソフトウェアの脆弱性ではなく、人間の心理や行動を巧みに利用して情報を盗み出したり、不正な行動を取らせたりする攻撃手法のことです。

攻撃者は、「信頼」「焦り」「好奇心」「権威への服従」といった人間の心理を利用し、パスワードを聞き出したり、不正なリンクをクリックさせたり、マルウェアを実行させたりします。

代表的な手法として、フィッシングメール、なりすまし(プリテキスティング)、肩越しに情報を盗み見るショルダーハッキング、USBメモリを意図的に落として拾わせるベイト攻撃などがあります。

【ネット探検ラボでは】

ネット探検ラボでは、ソーシャルエンジニアリングを“「人間の弱点を標的とする攻撃手法」”として捉えています。

サイバー攻撃というと、高度で難解なハッキング技術を思い浮かべる人も少なくありません。しかし、実際の多くのインシデントでは、攻撃者は最新の技術だけで侵入に成功しているわけではありません。

攻撃者は、人間の心理や行動、組織の運用を観察し、ヒューマンエラーを誘発することで、本来突破できないはずのセキュリティを突破しようとします。

その代表例の一つが、イラン・ナタンズの核施設を標的とした“「オリンピック作戦(Operation Olympic Games)」”です。施設は外部ネットワークから物理的に隔離(エアギャップ)されていましたが、USBメモリを介してマルウェア「Stuxnet」が持ち込まれたと広く報じられています。高度なマルウェアは確かに重要な要素でしたが、最終的にエアギャップを越えたのは、人がUSBメモリを機器へ接続するという行為でした。

ネット探検ラボでは、サイバー攻撃の成否を決めるのは、必ずしも最先端の攻撃技術だけではないと考えています。攻撃者は、技術的な脆弱性だけでなく、人間の心理や組織の運用を含めた「弱点」を巧みに組み合わせて攻撃を成功させます。

そのため、ソフトウェアやネットワークを守ることはもちろん重要ですが、人を守ること、人がだまされない仕組みを作ることも、同じくらい重要なセキュリティ対策であると考えています。

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